英語学習者の多くが混乱する単語のひとつに sensible とsensitiveがあります。
どちらも「センシティブ」と日本語に入っているため、使い分けが難しく感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「sensible」と「sensitive」の意味とニュアンスの違いを例文付きで解説します。
"sensible" の意味と使い方
sensible は「理にかなった、分別がある、賢明な」という意味で、人や判断、行動が「合理的で賢い」と言いたいときに使います。
感情的ではなく、状況をよく考えて行動するイメージです。
例文
That’s a sensible decision.
(それは賢明な判断だね。)
She gave me some sensible advice.
(彼女は分別のあるアドバイスをしてくれた。)
ポイント
「頭で考えて合理的に動ける人」「冷静で現実的な判断」を表します。
"sensitive" の意味と使い方
sensitiveは「敏感な、繊細な」という意味で、感情や外部からの刺激に影響を受けやすいことを表します。
人に対しては「傷つきやすい、共感力がある」という意味でよく使われます。
例文
She is very sensitive to criticism.
(彼女は批判にとても敏感だ。)
My skin is sensitive to sunlight.
(私の肌は日光に敏感です。)
ポイント
「感情・感覚に影響を受けやすい人」や「外的な要因に反応しやすい状態」を表します。
"sensible" と "sensitive" の比較
sensible → 「理性的」=冷静に考えられる
sensitive → 「感受性が強い」=影響を受けやすい
比較例文
A sensible person doesn’t get angry easily.
(分別のある人は簡単に怒らない。)
A sensitive person gets hurt easily.
(繊細な人はすぐに傷つく。)
日本人学習者が間違えやすいポイント
日本語の「センシティブ」=「繊細・敏感」という意味で使われることが多いため、
sensible(賢明な) とごっちゃになりがちです。
例えば:
✖ That’s a very sensitive idea.
(「繊細な考え」という意味になって不自然)
〇 That’s a very sensible idea.
(「賢明な考え」=正しい)
まとめ
sensible = 分別がある、賢明な(頭で考えるイメージ)
sensitive = 敏感な、繊細な(感情や感覚に反応するイメージ)
→「理性的」なら sensible、「感受性が強い」なら sensitive と覚えるとスッキリします。