東南アジアの中でも、多民族・多言語社会として知られるマレーシア。
「マレーシアに住むと、実際どんな言語が使われているの?」「英語は通じる? マレー語は必要?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マレーシアで生活するうえで直面するリアルな語学環境について、英語・マレー語・中国語を中心に解説していきます。
「マレーシア移住を考えている方」「マレーシアで子どもに教育を受けさせたいという方」という方に読んでいただけると嬉しいです。
英語|日常生活での使用率は高め
マレーシアは旧イギリス植民地という歴史的背景から、英語が広く通じます。
特に都市部(クアラルンプール、ペナン、ジョホールバルなど)では、日常会話の多くを英語でカバーすることができます。
マレーシアの公用語はマレー語ですが、都市部やビジネスの場では英語がとてもよく使われます。
クアラルンプールやモントキアラなど都市部
レストラン、ショッピングモール、病院などはほぼ英語で対応可能
学校教育
インターナショナルスクールだけでなく、公立学校でも英語の授業は必修
実感
日常生活で「最低限の英語力」があれば大きな不便はなく暮らせるレベルです。
ただし、相手がローカルの高齢者や地方の人だと英語が通じない場合もあります。
マレー語|国語としての存在感
マレー語(Bahasa Malaysia)は、マレーシアの公用語です。
日常的には英語が通じるとはいえ、公式書類や掲示物、政府関連の手続きは基本的にマレー語で表記されています。
役所・銀行・病院の書類
ほとんどがマレー語で記載
街の看板
マレー語がベースになっているので、暮らしていると自然と単語が覚えられます。
教育
幼稚園や学校でマレー語は必修科目なので、ローカルの子どもは自然に習得します。
マレー語は文法が比較的シンプルで学びやすい言語です。
ちょっとした挨拶や数字だけでも覚えると、現地の人との距離がぐっと縮まります。
中国語|コミュニティによって必須レベル
マレーシアの人口の約25%は中華系マレーシア人です。そのため、中国語(主にマンダリン、中国語方言では福建語・広東語など)も非常に強い存在感を持ちます。
飲食店
中華系レストランでは中国語がメイン。メニューも中国語表記が多いです。
教育
中華系の学校では、算数や理科まで中国語で教えるケースもあります。
買い物・会話
街中で子ども同士がマンダリンで話している姿もよく見かけます。
英語とマレー語に加え、中国語もできるとかなり便利です。実際、トリリンガル(3か国語を話せる人)は珍しくありません。
実際に住んで感じること
私が実際にクアラルンプールで生活して感じるのは、「英語があればなんとかなる」けれど「マレー語と中国語があるともっと世界が広がる」ということです。
とりあえず英語が話せることで、生活の様々な場面(家の契約、公共機関でのやり取り、マーケットや飲食店での会話)で円滑にコミュニケーションをとることができます。
ただ、例えば住んでいるコンドミニアムの共用部をお掃除してくれるおばちゃん達は娘にいつも話しかけたり、玩具をくれたりしますが、マレー語しか話せません。
なので、簡単なあいさつやお礼などはマレー語を覚えるようにしています。
とは言え、やはり英語がベースにあるので、他の東南アジアの国より外国人が暮らしやすいと感じます。
まとめ
マレーシアの語学環境は「英語・マレー語・中国語」が共存するユニークなものです。
都市部では英語で困らない一方、生活をより快適にするにはマレー語、さらに交流を広げるなら中国語も役立ちます。
「語学を活かしたい人」「子どもに多言語環境を与えたい人」にとって、マレーシアはとても魅力的な移住先といえます。
本日の記事では「マレーシアの語学環境」について説明させていただきました。参考になれば幸いです☆