本日の記事では「話す」という意味で使われている一般的な4つの英単語speak, say, talk, tellの使い分けについて詳しく説明させていただきます。
まず、これら4つの英単語の使い分けについては以下の2点がポイントとなります。
①聞き手がいるのかどうか
②話す行為と内容のどちらに焦点があるか
では、この2つのポイントに注目して4つの単語の違いをそれぞれ見ていきましょう。
speak
"speak"は、声、音を出して話すという意味です。発話行為に焦点があてられているため、聞き手の有無は問いません。
言語や言葉(English、language、word)を話すという場合にはこの speak が使われます。
人に向かって話すときに speek を使う場合は 「speak to +人」 の形になり、話す内容についていう場合は 「speak about+内容 」の形となります。
My mother speaks Korean and English.
私の母は韓国語と英語をはなします。
The principal is speaking on stage.
校長先生が壇上で話しています。
When did people first speak the language?
いつから人は言葉を話していますか?
say
"say"もspeakと同様に聞き手を必要としません。意見や考えなど何か意味のあることを発するという意味で使われるため、speak とは違って、話す「内容」に焦点が置かれています。そのため、say の目的語には「発言した言葉」がきます。
また、say はニュースや新聞、手紙など人でないものを主語にとって「~と書かれている」とする場合にも使えます。
He didn’t say anything to me.
彼は私に何も言わなかった
He entered the room and said good morning.
彼は部屋に入るなり、おはようといった
The newspaper says the middle-aged man is a criminal.
新聞によれば、その中年男性が犯人だと書かれています。
talk
“talk”は、複数人で何かについて「話す」という行為を意味する英語で、聞き手を必要とします。
日本語でも「ガールズトーク」や「トークイベント」など誰かと会話する意味合いで使われていることが多いです。
I talked with my husband about our future.
私は夫と未来について話した。
She was talking to her boyfriend on the phone.
彼女はボーイフレンドと電話で話していた。
tell
“tell”は、聞き手に情報などを「伝える」「知らせる」ことを表した英語です。“tell”は聞き手の存在が必要で、話す行為よりも話す内容の方に焦点が当てられます。
通常、“tell”の後には必ず「人」がきて、「tell A B / tell A about B (AにBを話す)」の形で使われます。
He told us about his own experience.
彼は自身の経験を我々に語った
Please tell me the WiFi password.
WiFiのパスワードを教えてください。
まとめ
ではこの記事で説明したspeak, say, talk, tellの使い分けについてまとめてみたいと思います。
speak→「言う」 聞き手を必要としない & 話す「行為」に焦点が置かれる
say→「発する」 聞き手を必要としない & 話す「内容」に焦点が置かれる
talk→「話し合う」聞き手を必要とする & 話す「行為」に焦点が置かれる
tell→「伝える」 聞き手を必要とする & 話す「内容」に焦点が置かれる
いかがでしたでしょうか。「言う」を意味する4つの英単語speak, say, talk, tellの使い分けについて理解できたでしょうか。
どれも会話の中でも非常によく使われる単語ですので、使い方をマスターしておくと便利です。例文を何度も読んで練習してみてください!
今後も英語に関する役立つ情報をお届けいたします~☆