皆さんは「カルチャーショック」と言葉は知っていると思います。カルチャーショックとは異文化に触れた際、今までとは異なる習慣や考え方にショックを受けることです。
海外に長期滞在したことのある人は、カルチャーショックで海外生活が憂鬱に感じたり、帰りたいと思った経験のある方も多いのではないでしょうか。
実は、このカルチャーショックには4つの段階があり、人はこれらの段階を経て異文化へ適用していくといわれています。本日の記事では「カルチャーショックの4つの段階」について詳しくご紹介したいと思います。
ハネムーン期
海外生活を始めて最初に体験するのが「ハネムーン期」です。環境のすべてが新しく、楽観的に文化に接触することができます。新しい環境がこれまで慣れ親しんでいた環境よりも良く思える段階です。
この段階は、1週間程度の海外旅行でよく体験するといわれています。しかし、時間が経つにつれてだんだんと次の段階へと入っていきます。
ショック期
次に体験するのが「ショック期」です。最初は素敵に思えていたものの欠点が見えてきてだんだんその状況に不満や不安を感じ始める時期です。また自分と同じ文化から来た人とコミュニケーションが増える段階でもあります。
海外に行ったばかりの頃は外国人の友達をたくさん作ろうと行動できていても、だんだん憂鬱になってきて、日本人とばかり絡むといった経験をしたことはありませんか?それはこのショック期によるものかもしれません。
回復期
次にやってくるのが「回復期」です。上の「ショック期」で十分落ち込んだ後、「このままではダメだ」「自分が変わらないと状況は変わらない」などと前向きな気持ちが芽生えて来る段階です。
回復期では、言語や周りの環境にも慣れて徐々に受け入れられる気持ちになってきます。拒否段階と適応移行段階を行き来しながら、次の段階にたどり着くこともあります。
安定期
そして最終的な段階として訪れるのが「安定期」です。この段階では異文化適応がほぼ完成します。ストレスや心配事がなくなり、新しい習慣が受け入れられるようになり、それを楽しむようになる段階です。
このように、人はカルチャーショックを4つの段階で乗り越えていきます。しかし意外と知られていませんが、自国に戻った時、これと同じ経緯をたどって自文化に適応していく「逆カルチャーショック」というものが存在します。
逆カルチャーショックとは
「逆カルチャーショック」とは、異文化と比較して、自国の問題や不合理性などに気づき、異文化の方がよく見えてショックを受ける段階です。
海外から帰国したばかりで「〇〇はほんとに良かった!それに比べて日本は~」などと言っている人はこの段階にいるのかもしれません。
第三段階で徐々に自文化と異文化のバランスが取れてきて自文化も受け入れられるようになり、最後には自国の価値観などをストレスなく受け入れられる安定期に達するといわれています。
いかがでしたでしょうか。本日の記事では「カルチャーショックの4つの段階」についてご紹介させていただきました。
長期海外で生活したことがある方は、本日ご紹介したカルチャーショックの4段階と逆カルチャーショックにも共感していただけたのではないでしょうか。
これからも海外に関する役立つ情報をお届けいたします~☆