母国語以外の言語を話せる人のことを「バイリンガル」と呼ぶことは皆さまご存知かと思います。
しかし、バイリンガルについて明確な定義がわからず「留学をして少し英語が話せる自分はバイリンガル?」「話せないけどTOEIC900点ならバイリンガル?」など疑問を抱えている方も多いと思います。
そんな方のために、本日の記事では「バイリンガルの定義と分類」についてご紹介したいと思います。
バイリンガルの定義
まず「バイリンガル」とは具体的にどのような意味でしょうか。コトバンクでバイリンガルの意味を調べると以下のように記載されています。
二つの言語を使用する能力をもっている人のこと。明確な基準はないが、一般にはどのような場面、用途においてもかなり自由にコミュニケーションができるレベル以上のものをいう。
要は、色んな場面で自由に使いこなせたらバイリンガルって言えるけど、はっきりは決まってないから言ったもん勝ちみたいなところでしょうか。自身のことを「純ジャパバイリンガル(留学経験なして英語ができる人)」などと謳ってビジネスをしている方もいるようです。
しかし、一口にバイリンガルと言っても人によって状況は様々なようです。では、バイリンガルにはどのような分類があるのかについて下にご紹介させていただきます。
言語能力
バイリンガル個人の言語能力を4技能(読む・書く・話す・書く)の観点から分類すると以下のようになります。
・読み書き型バイリンガル→4技能すべてを習得している
・会話型バイリンガル→会話はできるが読み書きはできない
・聴解型バイリンガル→聞くことはできるが話すことはできない
言語熟達度
バイリンガルを二言語それぞれの熟達度で分けると以下のようになります。
・均衡バイリンガル→二つの言語を年齢相応の母語話者レベルで使用できる
・偏重バイリンガル→一方の言語のみが年齢相応のレベルまで発達している
・限定的バイリンガル→どちらの言語も十分な言語能力を身につけていない
言語習得時期
二言語をいつ習得するかによってバイリンガルを分類すると以下のようになります。
・達成型バイリンガル→子ども時代を過ぎてから二言語使用を始めること
・獲得型バイリンガル→幼児期から二言語使用を始めること
いかがでしたでしょうか。これらの分類の他にも、文化や価値観などの習得状況によって分けられる場合もあるようです。バイリンガルにもホントに様々なタイプがあるんですね!!