関係代名詞を選ぶ問題はTOEICパート5で必ずと言っていいほど出題されます。しかし、この関係代名詞に苦手意識を持っている人は結構多いと思います。
関係代名詞は正しく理解していれば確実に得点がとれる部分でもあります。今回の記事では「関係代名詞について何となくしか理解していない」という方のために、「関係代名詞の基本」と「TOEICパート5での関係代名詞の選択方法」について詳しく解説したいと思います。
関係代名詞とは
関係代名詞とは2つの文を繋ぐ(関係させる)代名詞のことです。下の問題を見てください。
Mr. Smith introduced the person ______ will be in charge of the construction project in Japan.
(A) which
(B) whose
(C) those
(D) who
正解 (D) who
TOEICパート5では、このように関係代名詞を選ぶ問題がよく出題されます。TOEICの目標スコアが700点くらいまでの場合、とりあえず先行詞が人なら"who"、人以外なら"what", "which"ということだけ押さえておいてもよいでしょう。
しかし、もしあなたがTOEICで高得点を目指すのであれば、下の表を参考に「関係代名詞を見分ける4ステップ」をマスターしてください!
・関係代名詞の格は「文中の働き」によって決まります。
・目的格の男系代名詞、"whom", "that", "which"は省略することが可能です。
・what は既に先行詞が含まれているため、whatの前に先行詞は必要ありません。(what = the thing that~)
Step 1. 先行詞が「人」か「物」かを見分ける
先ほどの例題のように関係代名詞を選ぶ問題を解く際は、まず先行詞が「人」か「物」かを見分ける必要があります。
基本的に先行詞は直前にある名詞のことです。意味がしっくりこない場合は少しずつさかのぼって適切な名詞を探していきます。
Step 2. 格をチェックする
次に関係代名詞が「主格」「所有格」「目的格」のどれに当たるのかをチェックします。格を確認するときのポイントは以下の通りです。
・関係代名詞の直後に動詞があればとにかく「主格」
I watched the movie which was popular in Korea.
・関係代名詞の直後にS+Vがくれば「目的格」
The girl who(whom) I met yesterday was Yuki.
・関係代名詞の直後に名詞が来れば「所有格」
I live the house whose roof is red.
Step 3. 迷ったときは文を2つに分けてみる
前置詞が絡んできたりして迷ったら、2つの文に分けて考えてみるとよいでしょう。下の問題を見てください。
She invented a method ______ defective goods could be easily identified.
(A) whom
(B) though which
(C) what
(D) that
↓
文章を2つに分けてみます
↓
①She invented a method.
②Defective goods could be easily identified through the method.
(その方法によって不良品を簡単に特定することができる)
このように文章を2つに分けて考え、前置詞が必要であると判断し、正解は(B) though whichとなります。
いかがでしたでしょうか。この記事では「関係代名詞」についてご説明いたしました。
TOEICパート5において、関係代名詞を見分けるには「人なのか人以外なのか」と「つなげたい名詞は主格・目的格・所有格のどれにあたるのか」をまず確認します。そして迷った時は「文を2つに分けてみる」ことを実践します!
慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、文を整理して考えるのがポイントです。これを読んで少しでも「関係代名詞」について理解を深めていただけたら嬉しいです。
今後も語学に関する役立つ情報をお届けいたします~☆