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独学で日本語教育能力検定試験に合格するための勉強法!!

私は2019年の日本語教育能力検定試験に合格しました。この検定試験の勉強を始めるまで、日本語教育に関しては勉強したことはありませんでしたが、独学で約6ヵ月間勉強して合格に至りました。

 

今回の記事では、日本語教育能力検定試験に挑戦したい」と考えている方のために、この試験の概要と合格するために私が実践した勉強法をご紹介させていただきます。

 

 

 

日本語教育能力検定試験の概要

 

日本語教育能力検定試験は、日本語教員となるために学習している方、日本語教育に携わっている方に必要とされる基礎的な知識・能力を検定することを目的としています。公益財団法人 日本国際教育支援協会が実施しています。

 

2022年の試験の詳細は下記の通りです。

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JEES公益財団法人 日本国際教育支援協会HPより引用

 

 

試験の構成は以下の通りです。

試験Ⅰ 90分 100点 原則として、出題範囲の区分ごとの設問により、日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定する。

試験Ⅱ 30分 40点 試験Ⅰで求められる「基礎的な知識」および試験Ⅲで求められる「基礎的な問題解決能力」について、音声を媒体とした出題形式で測定する。

試験Ⅲ 120分 100点 原則として出題範囲の区分横断的な設問により、熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定する。

 

出題範囲は「社会・文化・地域」「言語と社会」「言語と心理」「言語と教育」「言語一般」の5つの区分に分けられています。

 

 

 

日本語教育能力検定試験って役に立つ!?

今後、日本語教師として働いてみたいという方は、取っておいて損はないと思います。日本語教師の求人は、下記のいずれかを満たすことが条件として挙げられていることがほとんどです。


1. 大学または大学院で日本語専攻あるいは副専攻
2. 大学卒で、日本語教師養成講座420時間以上を受講
3. 日本語教育能力検定試験に合格(学歴不問)

 

 

 

私は大学に行っていないため、日本語教師になるためにはこの日本語教育能力検定試験に合格することが一番の近道でした。また費用的にみても、日本語教師養成講座420時間の受講料は約50万円となかなか高額なのに対して、1万円弱の教材代だけで済んだこの日本語教育能力検定試験はかなりコスパがよかったのではないかと感じています。

 

 

 

勉強時間

私は日本語教育能力検定試験に合格するために約6ヵ月間勉強し、トータルの勉強時間は約280~300時間でした

 

勉強時間のイメージとしては、6ヵ月の勉強期間のうち最初の4ヶ月間は、平日1時間、休日2時間平均で、残り2ヶ月間はその倍は勉強時間を確保していたかなという感じです。フルタイムで働いていたので、それでもあまり無理せずできる勉強時間でした。もっと勉強時間が取れる方は3~4ヶ月での受験でも行けるのではないでしょうか。

 

 

 

勉強法

私が使用していたのは以下の3種類の教材です。

①完全攻略ガイド

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ここには日本語教育能力検定試験に必要な知識が全部つまっている教科書よのうなものです。

 

 

 

②合格するための問題集

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実際の試験に近い問題が区分ごとに練習できる問題集です。

 

 

 

③過去問題集

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具体的な勉強法は以下のようなステップで行いました。

 

 

ステップ1:①の完全攻略ガイドを読みこむ

まずは、①の完全攻略ガイドを読み、試験の内容すべてを把握します。完全攻略ガイドには試験に必要なことすべてが詰まっています。試験までに3~5回くらいは繰り返し読んでおくことをお勧めします。私は勉強を開始して最初の2ヶ月間くらいは完全攻略ガイドのみを使って以下の流れて勉強していました。

 

1回目→ざっと読んで試験内容を把握
2回目→重要なところに蛍光ペンでラインをしながら読む。各章ごとにある確認問題にも挑戦し用語にも慣れていく
3回目→蛍光ペンでラインした部分を重点的に読み、確認問題も再度行い、用語を確実に覚えていく

 

 

ステップ2:②の合格するための問題集で実際の問題を知る

勉強を始めて2ヵ月過ぎたあたりから、合格するための問題集を解いていきます。ここで初めて、「完全攻略ガイドで覚えたことがこのような形で出題されるんだ」ということを認識します。最初は難しく感じるかもしれませんが、わからなかったところは再度完全攻略ガイドを読んでしっかり覚えていきます。

 

 

 

ステップ3:③の過去問題集に挑戦

「合格するための問題集」を一通りやったあたりで、1度過去問題集に挑戦してみてください。そして今の自分の実力を確かめます。私は試験までに3年間分の過去問題集を解きました。間違えたところはチェックしておき後から確認できるようにします。

 

 

 

ステップ4:記述問題&最終確認

テストまであと2ヵ月という頃から記述問題の練習を始めます。書いたものは必ず推敲し、何度も書き直します。また並行して過去問題集を解いたり、合格するための問題集で間違えたところを再度解きなおします。身についていないものは完全攻略ガイドに戻ってよく読みます。

 

この検定試験は覚える用語が非常に多いため、私はスマフォにフラッシュカードのアプリを使い、通勤時間や就寝前の時間を使って常に暗記物は復習できる環境にしておきました。

 

また、日本語教師数や学習者数など日本語教育に関する最新のデータもおさえておく必要があります。試験1ヶ月前を目安に関連HPのチェックも忘れずにするようにしましょう。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。この記事では「日本語教育能力検定試験の概要と私が実践した勉強法」をご紹介させていただきました。今後この試験に挑戦する方の少しでも参考になれば幸いです。今後も語学に関する役立つ情報を発信していきたいと思います~☆