年間200万人が受験するTOEICは、就職や転職の指針として用いられることが多くなってきました。今回の記事では「TOEICの意外な真実3つ」をまとめてみました。
これから受験しようとしている人、受験せざるを得なくなった人など、今後TOEICに取り組む方には是非知っておいていただきたい内容です!!
英語力があれば良いスコアがとれるわけではない
「英語力があれば、TOEICで良いスコアを取れるでしょ」と思っている方も多いと思います。しかし実際は、「語彙力」「文法力」「リスニング力」を強化したとしても、いきなり本番に臨んでは良いスコアはとれません。
実際に経験した人はわかると思いますが、リスニングでは「考えてる間に次の問題が始まって聞き逃した」、リーディングでは「時間が足りなくて10問以上解けない問題があった」なんてことがTOEICでは日常茶飯事です。
要するに、TOEICは1問あたりに使える時間がかなり短く、高速で解かなければならない試験なのです。英語力があれば問題は解けますが、TOEICではそれを「早く解く」テクニックが必要となります。
試験に臨む前に必ず時間を測って実際の問題を何度か解いてみることをお勧めします。TOEICのテクニックについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
TOEICスコアは素点ではない?
TOEICは200問あるので1問5点の配点だと思われている方も多いかもしれません。しかし、実はそうではありません。TOEICの採点方法は正答した素点がそのまま点数になるわけではなく、統計処理で算出された換算点で決められます。
公式サイトでは以下のように言及されています。
採点のプロセス
アイテムアナリシス
テストの妥当性・信頼性を保つために、TOEIC Programの採点は、細かい分析・検証作業を基に行われています。この作業の中の一つがアイテムアナリシスと呼ばれる分析作業で、採点の前後に実施されます。
採点前の作業では、無作為に抽出された受験者の解答をサンプリングし、採点(スコア)の信頼性の確保と、それに伴う不適切な問題の除外を目的に行われます。
一方、採点後の作業は、受験者全員を対象とした分析で、全体のクオリティや評価の信頼性を検証するために行われています。
イクエイティング
ETSがテスト開発で長年培ってきたノウハウが詰まっているのが、「イクエイティング(スコアの同一化)」といえます。TOEIC Programでは、素点で最終評価を下すのではなく、素点を換算点に置き換えて最終的なスコアを算出します。その方法は、新しいテストを作成する際に、以前に実施した問題のごく一部を必ず新しい問題の中に織り込み、スコア算出時に新旧テストを比較し、難易度によってスコアにブレが生じないように調整。スコア基準の不変性を確保しています。したがって受験者は、実力が変わらなければスコアも一定となり、また時系列的に学習到達度を確認することもできます。
要は、極端に難しい問題があった場合、そういった問題は悪問として配点されないこともあります。これによって、受験のスコアが問題の難易度に左右されることなく、客観的に英語力を図ることのできるようになっています。
TOEICスコアの有効期限
「よくTOEICの有効期限って2年でしょ」という声を聞くことがありますが、これは間違いです。TOEICスコアに有効期限はありません。公式サイトの「よくある質問」にも以下のように言及されています。
スコアに有効期限はありますか?
回答:スコアに有効期限はありません。
なお、公式認定証の再発行は、試験日から2年以内のものに限ります。
TOEIC公式認定証の再発行期限は2年間とのことから、スコアの有効期限が2年と誤解される方が多いようです。
いかがでしたでしょうか。本日は「TOEICの意外な真実」についてご紹介させていただきました。今後も語学に関する役立つ情報をお届けいたします~☆