皆さんは英語の助動詞の用法をきちんと理解できていますか?今回の記事ではTOEICで高得点を目指す方なら絶対に知っておきたい助動詞の用法についてご紹介させていただきます。
助動詞とは
助動詞の用法について説明する前に、そもそも助動詞とはどういうものでしょうか。「助動詞」を英語で言うと "auxiliary verb" となり、これは「動詞を補助する」という意味です。つまり動詞の意味を少し変化させる語です。
例えば「私は走ります」を「私は走ることができます」といったように、基本的な内容は変えずに、動詞の意味に少し変化をもたらすのが助動詞の働きです。
助動詞により動詞または文章全体の意味が変化するということなので、英語において助動詞は欠かせない品詞の1つです。長文を正しく早く理解するために助動詞の用法を正確に理解しておくことはとても重要です。
can の用法
"can"というと「〜できる」というイメージが強いと思いますが、基本的には3つの用法があります。
①能力→「〜できる」
②可能性→「〜のことがある」↔ 否定文「〜のはずはない」
③許可→「〜してもよい」
※特に②の可能性は盲点となりやすいです。
例)One mistake can cost your life.
「 1つのミスで命を失うことがある」
例)The rumor cannot be true.
「その噂は本当のはずはない」
Canを用いた慣用表現
① cannot help Ving:〜せざるをえない
② cannot but 原形〜:〜せざるをえない
③ cannot V 〜 too…:いくら…しても〜しすぎることはない
cannot + have V p.p.〜:〜した・だっはずがない
助動詞 cannot の後ろに完了形〈have+Vp.p.〉を置くことで、過去の事柄に対する現在の視点からの推量を表すことができます。
例)He cannot have done the work by himself.
「彼が1人でその仕事をしたはずがない」
may の用法
助動詞 "may" には次の3つの用法があります。
①推量→「〜かもしれない」
②許可→「〜してもよい」
③祈願→「〜でありますように」
※祈願のmayは語順に注意
例)May the new product sell well!
「その新製品がよく売れますように」
〈May + S + 原形〉の語順で使います。
may・might を用いた慣用句
① may well 〜:〜するよももっともだ、〜だろう
② may [might] as well 〜:〜したほうがよい
③ might as well 原形 〜 as 原形…:…するくらいなら〜したほうがよい
may have Vp.p.:~した・だったかもしれない
例)I may have read the article somewhere.
「私はその記事をどこかで読んだことがあるかもしれない」
ただし、might have Vp.p.だと仮定法と解釈されます。
must の用法
助詞 "must" には次の2つの用法があります。
①定義→「~しなければいけない」
②推定→「~にちがいない」
※特に「推定」に気を付ける!
例)The man must be concealing some secret.
「その男は何は秘密を隠しているにちがいない」
"must" に否定的な意味を持たせる場合は注意です。"must not"とすると「~してはいけない」という禁止の意味になり、"don't hove to" とすると「~しなくてもよい」となります。
例)You mustn't enter this building without a permit.
「許可なくその建物に入ってはいけない」
例)You don't hove to fill all the blanks of the form.
「用紙のすべての欄に記入しなくてもよい」
must have Vp.p.~:~した・だったにちがいない
助動詞 "must" の後ろに完了形〈have + Vp.p.〉を置くことで、過去の事柄に対する現在の視点からの推定を表せます。
例)She must have watered the flowers.
「彼女がその花に水をあげたにちがいない」
この例文は "It is certain that she watered the flowers." のように主節を現在形に、That 節中を過去形にして書き換えることができます。
will の用法
助動詞 "will" は未来形の用法の他に次の4つが重要です。
①現在の習慣→「よく~する」* often とともに
②習性・傾向→「~するものだ」
③丁寧→ will you ~?「~してくれませんか」
④固執→「どうしても~しようとする」
例)Our boss will often go golfing with his clients.
「私たちの上司はよくクライアントとゴルフに行く」
例)Accidents will usually happen incautiously.
「事故はたいてい不注意によって起こるものだ」
例)Will you make me a coup of coffee?
「コーヒーを一杯入れてくれませんか?」
例)The broken door will not open.
「その壊れたドアはどうしても開かない」
基本的には、前後関係や文脈によって使い分けます。"will" だからといって必ずしも未来だけを表すのではなく、現在の事柄にも用いるという点に気をつけましょう。
いかがでしたでしょうか。この記事では知っておきたい英語の助動詞の用法についてご紹介いたしました。内容をまとめると以下の通りです。
・can の用法
①能力→「〜できる」
②可能性→「〜のことがある」↔ 否定文「〜のはずはない」
③許可→「〜してもよい」
・may の用法
①推量→「〜かもしれない」
②許可→「〜してもよい」
③祈願→「〜でありますように」
・must の用法
①定義→「~しなければいけない」
②推定→「~にちがいない」
・will の用法
①現在の習慣→「よく~する」* often とともに
②習性・傾向→「~するものだ」
③丁寧→ will you ~?「~してくれませんか」
④固執→「どうしても~しようとする」
助動詞の用法をマスターすることで、英文の読解力がグッと上がると思います!!これからも語学に関する役立つ情報をお届けいたします~☆