前回の記事では「時を表す前置詞」についてご説明させていただきました。詳細につきましては以下の記事をご覧ください。
今回の記事では「場所を表す前置詞」についてご説明させていただきます。皆さんも場所を示す時に前置詞 「at」か「in」の使い分けで迷ったことはありませんか?今回はそれぞれの前置詞の使い分けについても明確にしたいと思います。
at
場所を表す前置詞としての" at "は「特定の地点」を表します。
・Please wait at the airport.
「空港でお待ちください」
・The meeting will be at the conference room.
「ミーティングは会議室で行われます」
" at "はその場所が広がりをもたない地点として捉えているイメージです。
in
場所を表す前置詞としての" in "は「範囲や空間」を表します。
・There is a piano in the room.
「部屋の中にピアノがあります」
・Our company is in Tokyo.
「我が社は東京にあります」
"in"は「~の中に」や「~で」の意味で使われ、国や都市など「広い場所」を表す時にも使われる前置詞です。
on
場所を表す前置詞としての" on "は「~に接して/面して」という意味です。
・Something is floating on the water.
「水面に何かが浮いています」
・There is a clock on the wall.
「壁に時計が掛かっています」
"on" は「~の上に」というイメージがあると思いますが、基本は「~の表面に接して」という意味です。そのため、何かの上ではなくて、ただ壁や天井に接している場合でも" on "が使われます。
over
" over "は「~を超えて」の意味で使われ、上に覆いかぶさるイメージです。
・I spoke to the shopkeeper over the counter.
「私はカウンター越しに店主に話しかけた」
・Some people climbed over a wall.
「壁を乗り越えた人もいました」
under
"under" は「〜の下に、〜真下に」という意味で使われ「何か覆われた場所の下に」というイメージです。
・The cat is under the table.
「猫がテーブルの真下にいる」
・The company is under my control.
「その会社は私の支配下にある」
「覆われた」ということは、「人・物がunder以下の名詞の影響下にある」という意味でも使用することができます。
いかがでしょうか。今回の記事をまとめてみましょう
at → 特定の地点:「~で」
in → 範囲・空間:「~で、~の中に」
on → 接触:「~に接して/面して」
over → 放射線:「~を超えて」
under → おおわれた状態:「〜の下に、〜真下に」
どれも日常生活において頻繁に使われるものばかりです。英語が話せる方でも、きちんと認識できていない方もいるのではないでしょうか。これらの基本的な前置詞をマスターして英語をもっともっと上達させましょう☆