インドと聞いて思い浮かぶ都市はどこでしょう。「デリー」「バラナシ」「チェンナイ」あたりが有名でしょうか。皆さんもご存知の通りインドはかなーーり広いです。その広い土地の中には、日本ではあまり知られていない街や遺跡、自然などが数多く残っています。
本日は私が約6ヵ月間インドを旅した経験を基に、心から行って良かったと感じたおすすめの都市5つをご紹介させていただきます。
マハーバリプラム
インド南部のタミル・ナードゥ州、チェンナイから南へ約60km（バスで約2時間）のベンガル湾を臨む街「マハーバリプラム」です。ヒンドゥー教の聖地の一つとしてしられ、海岸や岩山には多くのヒンドゥー教寺院や彫刻などの遺跡が残されています。
歩いて行ける範囲に見どころの遺跡が点在しているので、自由に散策すると面白いです。リゾート地としても知られており、観光客向けのゲストハウスやレストランが多く、とても居心地のいい街です。私がインドを旅した中で唯一2週間以上滞在した街でもあります。
また、マハーバリプラムは観光地のため、地方から来てゲストハウスなどで働いている若いインド人の男の子達が多いです。南インドの人は英語も上手ですし、イケイケな若者も多いです。インド人との恋愛に憧れている方は、行ってみるといい出会いがあるかもしれません。
ジョードプル
インドの西部、ラージャスターン州に位置し、タール砂漠の入口にある「ジョードプル」。旧市街は建物が青いことから別名「ブルーシティ」とも呼ばれています。
絶対に抑えておきたい観光スポットが上の写真にも写っている「メヘラーンガル城砦」です。インドに現存する最も大きな建築物の一つと言われています。ジョードプルのシンボルでもあり、街の至るところからその姿を望むことができます。私はこの街についた瞬間「世界にこんなでかい物があったんかー！」と衝撃を受けました。
ハンピ
インド南部のカルナータカ州東部に「石の惑星」とも呼ばれるハンピという村があります。かつてヒンドゥー教のヴィジャヤナガル王国が築いた王都で、世界遺産にも登録されています。
広い荒野に40もの遺跡が点在し、周りの巨石群との融合でとても神秘的な空間が味わえます。日本では「ハンピ」という場所をあまり聞いたことはありませんでしたが、インドを旅していると絶対行った方がいい場所としてよく語られている場所でもあります。
世界屈指の高級茶葉ダージリン・ティーの産地として知られるダージリンは、インド国内でも有数の避暑地となっています。
ダージリンの見どころの一つがトイ・トレインの愛称で親しまれている「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」アジア最古の登山鉄道です。
「ダージリン」と聞くと日本では紅茶のイメージが強いと思います。（私も実際に行くまで都市の名前とは知りませんでした）ダージリンは標高2000m以上で、インドの中でも非常に涼しくて過ごしやすいです。インドの喧騒から少し離れて、紅茶を飲みながらのんびーりできる素敵な街です。
アジャンタ/エローラ石窟群
マハーラーシュトラ州のアウランガーバードという街を拠点として、インドが誇る珠玉の二つの遺跡「アジャンタ石窟」「エローラ石窟」が残されています。私がインドの中で最もお勧めしたい遺跡です。
アジャンタ石窟
アジャンタ石窟とは500mにわたる断崖をくりぬいて築かれた大小30の石窟で構成される古代の仏教石窟寺院群です。アジャンタ石窟群の内部は今でも繊細な彫刻などの壁画が残されています。
びっくりしたのが、このアジャンタ石窟群は紀元前200年頃から紀元後650年頃に造られたといわれておりますが、1819年に英国軍士官が偶然発見するまで忘れ去られていたという、、、長年眠っていた遺跡なんです。そのおかげでこの遺跡には時を越えた素晴らしい壁画が残っています。広いインドだからこういうこともあるんですね。
エローラ石窟
エローラ石窟群は、古代三大仏教「仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教」の石窟寺院が一同に会する、世界で唯一の場所です。デカン高原の岩山2kmに渡る垂直な崖に34の石窟寺院が存在し、500年かけて造られました。
私は正直このエローラ石窟を見たときインドで一番感動しました。遺跡の壮大さや歴史もヤバイですし、これほどのものを限られた道具で岩山を掘って造られたということにかなり驚きました。神秘的な雰囲気も群を抜いてます。
インドの他の遺跡に関しても同じことが言えるのですが、このアジャンタ/エローラ石窟群の私が一番好きなところは、「どこが忘れ去られている感」です。世界遺産に正式に登録されているにもかかわらず、きちんと整備や管理されていないのが魅力なんです。それによって、よりリアルな世界観を感じさせてくれるのでしょう。インドに行ったら絶対に行ってほしい場所です。
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したのはインドのほんの一部ですが、本気でおすすめできる場所ばかりです。インドを旅する機会があれば、是非行ってみてください～☆
