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TOEICを初めて受ける人がまずやるべきこと

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就職や昇進、進学といった様々な場面でTOEICのスコアが基準として用いられていますが、「初めてTOEICを受けるけど、何から始めたらいいかわからない」「これまで英語やってこなかったけどTOEICなんてできるかな」等の悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

 

本日の記事では、そんな方々のためにTOEICを初めて受ける人がまずやるべきこと」についてご紹介させていただきます。

 

 

 

テストについて知る

TOEICを初めて受けるという方は、まずTOEICについて知る」ことが大事です。TOEICとは「Test Of English For International Communication」の略称で、日本語では「国際的な英語コミュニケーションテスト」という意味です。


一般的にTOEICと言うとTOEIC Listening & Reading Test(以下TOEIC)」のことを指すことが多いです。ビジネスの場面や日常生活での会話や文章でのやりとりといった英語能力を「リーディング」と「リスニング」で測るためのテストです。TOEICについては以下の点を押さえておいてください。

 

TOEICの概要

・問題数 200問(リスニング100問・リーディング100問)
・制限時間 2時間(リスニング45分・リーディング75分)
・試験方式 マークシート方式
・結果  990点満点(リスニング 495点、リーディング 495点)
・1年に10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)
・受験料:7,820円(税込)

 

 

TOEICの問題構成

リスニングセクション

Part 1:写真描写問題(6問)
1枚の写真についての放送される4つの描写から正しいものを選ぶ問題。

 Part 2:応答問題(25問)
1つの質問または文章と、その質問または文章に対する3つの答えが放送され、ふさわしい答えを選ぶ問題。

 Part 3:会話問題(39問)
2人または3人の会話が放送され、問題用紙に印刷された設問と設問に対する解答から最も適当なものを選ぶ問題。

 Part 4:説明文問題(30問
放送されるミニトーク(アナウンスやナレーションなど)を聞いて、問題用紙に印刷された設問(放送される)と設問に対する解答から最も適当なものを選ぶ問題。

 

リーディングセクション

Part 5:短文穴埋め問題(30問)
4つの選択肢から一つを選ぶ穴埋め文法問題

 Part6:長文穴埋め問題(16問)
4つの選択肢(単語、句、文)から一つを選ぶ穴埋め問題。

 Part 7:1つの文書:29問+ 複数の文書:25問
印刷された文書を読み、設問の解答から最も適当なものを選ぶ問題。

 

 

 

自分のレベルを知る

TOEICの大体の概要がわかったら、今度は「今の自分のレベルを知る」必要があります。一度受けてみてもいいのですが、受験料が7,820円と結構高いので、TOEIC公式問題集」などを解いてみて大体のレベルを把握するだけでも良いでしょう。


しかし、高校の時以来ほとんど英語を勉強してこなかったという方は、いきなりTOEICの問題に挑戦しても「長文の内容が全くわからない」「ほとんど勘で解答している」という状態になってしまうこともあるでしょう。もしTOEIC公式問題集などを少し解いてみて「正答率が4割に満たない」と感じた方は、全部解く必要はありません。自身のレベルが「TOEIC400点以下」であると認識してください。

 

 

 

目標スコアを設定する

自分の今のレベルが分かった方は、次に目標スコアを設定します。もしあなたが、英語初心者で初めてTOEICを受けるという方は、まずはTOEICの平均点」を目標とすることをおすすめします。

TOEICの平均スコアは「614点」です(2021年8月)。

参照:IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会) 公式サイト

平均スコア・スコア分布 詳細 (第275回)|TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|【公式】TOEIC Program|IIBC

 

 

目標スコアを設定することで、やるべきことが明確になり、どれだけの勉強時間を確保する必要があるのかが見えてきます。

 

 

目標スコアをとるのにかかる時間を把握する

目標スコアを設定したら、そのスコアを達成するまでにかかる時間を把握しましょう。一般的に現在のスコアから目標スコアまでの勉強時間の目安をまとめたのが次の表です。

 

 

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この表は、Oxford University Press(オックスフォード大学出版局)が、TOEICを受験する生徒を指導する講師向けに作成した指南書に掲載されているものです。

 

この表の見方を説明すると、一番左の縦軸には「現在のスコア」、横軸には「目標スコア」が表示されています。この二つが交わっている個所の数字が必要とされる勉強時間です。例えば現在のスコアが350点の場合は次のように読み取ることができます。

 

<例:現状スコアが350点の場合>
・350点→550点(+200点):450時間
・350点→650点(+300点):700時間
・350点→750点(+400点):950時間 


 

TOEICの点数を上げるには、それなりの時間がかかります。勉強時間を継続的に確保できるよう、プランニングする必要があります。

 

 

 

初心者はまず英文法をマスターする

英語初心者でTOEICに初めて挑戦するという方は「まず英文法をマスターすることをおすすめします。TOEICのリスニングパートにおいても、リーディングパートにおいても、やはり基本的な英文法を理解していないと解けません。

 

「基礎の英文法」が中途半端な状態でTOEICの問題を始めてしまうと、解説を読んでもすべて理解できずに、挫折してしまう可能性も高まります。

 

そのため、初めからTOEIC対策の本」をやるのではなく、まずは「中学英文法が学べる教材」を使用し、英文法をしっかり押さえておきましょう。

 

 

いかがでしたでしょうか。本日の記事ではTOEICを初めて受ける人がまずやること」についてご紹介させていただきました。内容をまとめると以下の通りです。

 

①テストについて知る

②自分のレベルを知る

③目標スコアを設定する

④目標スコアをとるのにかかる時間を把握する

⑤初心者はまず英文法をマスターする

 

TOEICは難しいテストですが、正しいステップで継続して勉強すれば、確実にスコアを上げることができます。今度TOEICに挑戦するという方はこの記事でご紹介したことを実践してみてください。

今後も語学に関する役立つ情報をお届けいたします~☆