語学キング

語学マニアが最強の勉強法を伝授します

TOEICスコアシートの正しい分析方法【スコアアップに繋げよう!!】

TOEIC L&Rテストを受験すると、スコアが掲載された認定証(=スコアシート)が自宅に郵送されます。このスコアシートで単に点数を確認しているだけという方も多いのではないでしょうか。しかし、実はこのスコアシートには、今後のスコアアップにつながる役立つ情報がたくさんつまっているんです。

 

「アビリティーズメジャード」とは?

f:id:Natsbar:20210514202926j:plain

スコアシートの中で最も注目したいのがスコア表の下のほうにあるこちらのAbilities Measured(アビリティーズメジャード)という部分です。アビリティーズメジャードでは、リスニングとリーディングで各5項目における正答率を示しています。

 

この部分を正しく分析することで、スコアを効率よく上げるための今後の勉強に役立てることがでるんです。では、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

 

リスニング

f:id:Natsbar:20210514203605p:plain

 

①--> Part 1, 2において抽象的または間接的に表現されている問題です。例えばPart 2で「Can I put this box in the storage room?」の質問にする「There is some space in this closet」の返答です。直接的なYes/Noではなく間接的に答えています。

 

②--> Part 3, 4において聞いた内容から推測して答える問題です。例えば「What will the men most likely do next?」などです。

 

③--> Part1, 2において直接的に表現されている問題です。例えばPart 2で「What time does the meeting start?」に対して「One o’clock.」の返答などです。

 

④--> Part 3, 4において、音声の中にある具体的な答えがある問題です。例えば「What are the listeners asked to do?」などです。

 

⑤--> Part 1, 2, 3, 4において発言の意図を問う問題です。例えば「What does the man mean when he says, “…”? 」などです。

 

リスニングの対策

 

②と④が低い方は、Part 3, 4の長めの文章が聞き取れていないということなので、単純にリスニング力が不足しています。シャドウイングなどでリスニング力を上げましょう。

 

①と②が低い方は、抽象的な表現が苦手だったり、「音声は聞き取れても、選択肢で迷う」という人が多いでしょう。TOEIC特有の間接応答やヒッカケ問題を落とさないために、TOEIC対策のリスニングを聞きまくりましょう。

 

⑤に関しては新形式になってから新たに追加された項目です。⑤のみの対策も難しいので、ここは他の項目より低くてもあまり気にしなくて大丈夫です。

 

 

リーディング

f:id:Natsbar:20210514202507p:plain

 

①--> Part7において、文章の目的を問う問題や、答えが書かれていない問題です。例えば「What is indicateded about~?」「What is the purpose of the e-mail?」などです。

 

②--> Part 7において、文中の具体的な情報に答えが書かれている問題です。例えば、「What time does the event start?」などです。

 

③--> Part 6, 7において、正解を選ぶために必要な情報が文中に2個所以上ある問題です。ダブルパッセージトリプルパッセージにも頻出する問題です。「In which of the position marked [1], [2], [3], and [4] does the following sentence best belong? "~~"」や、選択肢の中から本文に当てはまらないものを選ぶNOT問題などもこれに該当します。

 

④--> Part 5, 6, 7において語彙の知識を問う問題です。Part 5, 6によく出題されますが、Part 7においても「The word ”~” in paragraph 2, line 2, is closest in meaning to」などの問題があります。

 

⑤--> Part 5, 6において文法の知識を問う問題です。

 

 

リーディングの対策

 

①が低い人はTOEIC特有の推測や、本文と設問・選択肢間での言い換えに慣れていないといえます。Part 7対策の問題集などを使用し、言い換えられている部分に注意して読みこむとよいでしょう。

 

③に関しては、リーディング力がないと解けない問題が多く、また解くのに時間がかかることが多いです。ここをしっかり対策するのは上級者だけでいいかもしれません。

 

 

 

 いかがでしたでしょうか、今回の記事ではビリティーズメジャードの分析の仕方をご紹介させていただきました。TOEICの問題用紙は回収されるため、自分で採点することはできません。そのため、このアビリティーズメジャードを見て自分はどこで点数を落としているのかを確認し、スコアアップに繋げていきましょう!